フルオーダージャケットは楽しく辛くワクワクしながら震える

元の形は一応BOLD'OR。

しかしサイズの比較のためにサイズ44の型紙を使っただけで型紙を全部書き直したのでもはやフルオーダージャケットです。
フルオーダージャケットはとにかくお客様の「こんなジャケットが欲しい!」という気持ちが大切です。
それをお聞きしてから、「それならこうしてはいかがですか」と提案させて頂き、
「それならこうも出来る?」なんてキャッチボールを理解するまで続けて土台とします。
その土台を元に型紙を製作します。
1点物の型紙、これがまた大変です。
私、いまだに型紙は手書きです。
出来上がりを想像しながらシャープペンで線を書いていきます。
その想像しながらっていうのがあまり良くありません、要は他の事を考えながら線をひいているので確認を怠って寸法間違いを起こす事があるのです。
型紙の段階で寸法を間違うと後が大変です!
縫いあがる状態が見えて来たところで後退をしいられたりするのです。
もうそれが辛いのなんのって、はい。
後ろ側です。
このジャケットは一度布で組んで、バイクに乗って寸法をチェックしています。
右胸の3110もパデッドと同じ要領で縫っています。
左側のポケットも「この位置にこのくらいの巾のポケットで袋布はこれくらいの大きさで」まで打ち合わせて決めてます。
そして左肩のパデッドの上にチームワッペン。このアイディアはカッコいいですよね。
既にお持ちになっているベストに大きなワッペンを縫い付けてあるのでジャケットにはこの大きさでパデッドもワッペンに合わせてサイズ調整しています。
袖のファスナーも10番使用。
そして以前「そんなの縫えるわけないじゃん!」と言って断ったことがある革が重なりまくるパデッドの仕様。
凝り固まっていた考えをちょっと緩めてみたら可能性が見えて来て
「え〜い!」
とやったら縫い終える事が出来ました。
縫いあがった時の気持ちは「俺偉い!」。
フルオーダージャケットはお客様の思いをそのまま形にしますので一緒に考えている時は楽しくて仕方ありません。
で、それを形に起こす型紙の製作は頭がパンクするほど考えなくちゃいけないので辛くて仕方ありません。
そして縫っている時は自分に対して「おめぇ、寸法あってるだろうなぁ?」と疑いを持つ続けてます。
ついに縫いあがった時はいつも身震いします。
フルオーダーはちょっと驚く金額になります。
でも掛った時間で割ってみると、定型のジャケットの製作より私の時給が低くなっていて唖然とします。
だから年に1着くらいでいいかなぁ、これくらいのジャケットを月に1着作っていたら私が潰れてしまう気がします。
有限会社フォースピード 須山哲也
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